VisionProのQuickBuildでは、スクリプトを使って機能を拡張することができます。ただ、スクリプトを編集するユーザーインターフェースはこのようなもので、お世辞にも使いやすいとは言えません。 ごく簡単なスクリプトを書くだけでしたら、インテリセンスも…
昨日は円筒形を平面に変換してみましたが、今日は、ドーナッツ形状をまっすぐに極座標変換します。完全なドーナッツ型(CDやDVDみないな)から円弧状のものまでいろいろ応用が利きます。 曲線状の検査や計測は設定や運用が難しいですが、極座標変換を使って…
キャリブレーション機能を使って円筒形のものを平面に変換してみましょう。 ただし、キャリブレーションツールはレンズの歪みとカメラ取付歪みを取り除くように設計されているので、それ以外の歪みにはあまり正確には対応できません。そのような歪みにはPatF…
VisionPro/CVLには、チェッカーボードキャリブレーションツールがあります。 このツールは レンズにる歪み(糸巻きやたる型) カメラ取付の傾きによる台形歪み これらが複合したややこしい歪み を除去する機能があります。左が生画像、右が変換後です CVLの…
Basler社のRunnerがVisionProで利用できるようになりました。以前からGigE VisionカメラのRunnerシリーズはあったのですが、VisionProで利用しやすいようにいろいろ改善してもらって、このたびリリースされました。最初、GigiE Visionでラインセンサを使うと…
VisionProのスクリーンショットはさすがにWindowsパソコンがないと無理ですが、原稿書いたり、ポチ絵を書いたりするのは新兵器を使って、電車の中や喫茶店などで書くことも増えてきました。 手書きのポチ絵 こんな感じでKING JIM 「電子メモパッド」ブギーボ…
ちょっと凝った処理を複数のツールで構成した場合など、ToolBlockにまとめれば再利用可能な部品にはなります。 ただ、その一連の処理に必要な設定は、ToolBlockの中に入って、ここのツールのエディットコントロールで行わなければなりません。 作者以外には…
静止しているものを撮影するのは簡単ですが、動いているものを撮影するときは、ブレとの戦いになります。 では、どうしたらブレないように撮影できるのでしょう?移動体をブレなく撮影するためのポイントはひとつだけです 「露光中の移動距離が1画素未満であ…
VisionPro 7.0あたりからGigE Visionカメラを使ったプログラムを書いていると、アプリケーション終了時に こんなエラーが出ることがあります。詳しい理由はいろいろあるようなのですが、アプリケーション終了時に気の早いGigE関連のオブジェクトが勝手に先に…
NxMフィルタは、2009年ごろにサポートされた画像処理フィルタです。現在では、グレーモフォロジ、畳み込み、メディアンの3種類が対応しています。 NxMフィルタは、従来からあったフィルタと比べてその名のとおり3x3より大きなカーネルを利用できるところが特…
欠陥検査といえばPatInspectが代表格ですが、用途によってはキャリパツールでも欠陥検査に応用することができます。 エッジ検出のツールの使い方としてはちょっとひとひねりして、「エッジが見つからないこと=正常」、「エッジが見つかること=異常」といっ…
キャリパーはエッジを見つけるためのツールで画像処理ライブラリとしてはあって当たり前のツールです。 そんな今更感のあるキャリパですが、使いようによっては非常に強力なツールになります。おもしろい使い方の紹介はいずれまた別の記事でやります。この記…
PatMaxが誕生して10年ちょっとたちます。PatMaxももちろん進化を続けていますが、PatMaxのテクノロジをベースとした派生機能もいろいろ登場しています。 すぐにわかるものから、こんなものまで関係していたのかとわかりにくいものまで、VisionPro/CVLカルト…
LifeTouch Noteで通勤電車内でのブログ原稿書きができるようになりました。 慣れてきてもやっぱりキーボードが少し小さくてタッチミスが多いのと、アルファベットと日本語入力の切り替えのキーコンビネーションが押しにくくてすごく面倒なのは欠点ですが、ま…
GigE Visionカメラでみなさんが恐れているのは画像取り込み失敗だと思います。画像取り込み失敗が起こる原因は「画像データのパケットの喪失」です。 では、パケットはどこでなくなってしまうのでしょう?一般的なネットワークの構成でパケットをロストする…
GigE Visionカメラは値段も安くて、高速で使い勝手のいいカメラです。 ただ、イーサネットを使うということで、使い慣れていることもあって気楽に評価してうまくいっていないケースを耳にします。 せっかく使いやすいカメラなので、はまらずに使うためのポイ…
テレビ放送もアナログからデジタルになりました。画像処理で使うカメラもそろそろアナログからデジタルに移行する時期がきています。 実は日本以外では、すでに少し前からデジタルへの移行ちゃくちゃくと進んでいます。 テレビならば、地デジを選ぶだけです…
カラーカメラは、ホワイトバランスを調整してから使う必要があります。 GigE Visionカラーカメラ(Basler aceシリーズ)のホワイトバランスの調整方法を紹介します。 この記事では、Basler acA1300-30gcを使います。カメラによってパラメタの値の範囲や、プ…
最近Core2QuadとCorei7のPCの比較をしていくつか興味深い現象がありました。 Corei7には、SpeedStep、TurboBoost、HyperThreadingなど処理を効率化化する様々なテクノロジが搭載されていますが、画像処理のような画像取り込み直後に瞬間的に負荷がかかる状…
ここの所カラーネタが続いたのでカメラ選びの注意点をいくつか書きます。 モノクロと同じ解像度を期待してはだめです 多くのカラーのエリアカメラでは、撮像素子(CCD、CMOS)にカラーフィルタをかぶせてカラー画像を作っています。 通常はBeyer(ベイヤー)…
前回はColorExtractorツールを使って色抽出により欠陥検査をしました。 今回も同じサンプルを使って、別の方法で欠陥検出してみます。 この動画では、最初が普通のカラー画像、次は単純にモノクロに変換、最後がちょっと変わった変換です。 3枚目ではきれい…
一週間の夏休み明けでまだぼぉーっとしていて本調子ではありませんが、このブログも今日から再開です。最近デジタルのI/Fを使ったカメラ、特にGigE Visionカメラを使うことで手軽にカラー画像の取り込みを利用できるようになりました。 カラーカメラ特有の注…
たまには息抜きでこんな面白動画でも。 以前の記事で紹介したCognexTV(Youtube)に変な?動画が投稿されました。どちらもDataMan500というCVLともVisionProとも違う製品です。この高速な読み取り性能はDataMan500のハードウェアに依存するのですが、あれだけ…
PatInspectで利用できる7種類の正規化(1つは何も処理をしないので正しくは6種類)について説明します。 なるべくわかりやすい画像や欠陥と思ったのですが、なかなか思ったようにいきませんでした。正規化アルゴリズムの後ろに書いてある(軽)や(重)は処…
PatInspectは良品画像と検査画像を比較して不良品を検出するツールです。 PatInspectの3大特徴 単純な画像差分ではない 良品のばらつきを考慮した欠陥抽出ができる 検査画像の明暗が変化しても安定した欠陥抽出ができる PatInspectの3大特徴を詳しく説明し…
PatMaxのすごさを簡単に体感できるジョブをVisionProで作ってみましょう。 ワークが回転しても、大きくなっても、小さくなっても、いつでも同じ位置に同じ大きさで表示するジョブを作ります。これが完成品です。左端のウィンドウが取り込み画像です。 ワーク…
QuickBuildを使っていると、とあるツールの出力する数値を加工したい場合がよくあります。 複数の値の平均をとったり、単純に係数をかけたり。 はたまたQuickBuild内で使う定数、変数を定義したいこともあります。電卓ツールや変数ツールがあればいいのです…
VisionPro/CVLに後から追加されたNxMフィルタがあります。 N=M=3で使用すると、3x3フィルタとして使えるのですが、どっちを使ったらいいのか結構悩みます。 かぶっているフィルタの種類は? グレーモフォロジ メディアン 畳み込み(Convolution) この3種類が…
この機能により、ツールの処理が自動的に搭載されているコアの数に合わせて並列処理されて高速化されます。 せっかくの機能ですが、デフォルトはOFFです。副作用はありませんから、必ずONにして使ってください。 プログラムは何も変更する必要はありません。…
画像取り込みのインターフェースが長い間様々な規格が併用されています。 アナログ IEEE1394a/b DCAN GigE Vision CameraLink いま日本でよく使われているのはこのあたりだと思います。 それぞれのインターフェースの帯域とPCのバスの帯域をまとめました。 C…