2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

画像を高速に90度回転させる

VisionProで画像を高速に90度回転させるいい方法はないものかとご相談を受けました。 ↓ むかし、CVLでプログラミングしていたころは確かMMXを使って何か作ったような覚えがあるのですが、VisionProだと一番簡単なのはAffine変換フィルタです。 回転といえばA…

WireSharkのインストール

GigEカメラなどの動作確認に利用できるツールWireSharkのインストール方法です。 WireSharkは、パケットキャプチャと呼ばれるアプリケーションで、イーサネットを流れるパケットを捕まえて(キャプチャして)中身を解析するツールです。 TCP/IPなどのイーサ…

GigE Visionカメラ関連の初期設定と簡単なトラブルシューティング

GigE Visionカメラを使い始めるにあたっての設定や注意点、簡単なトラブルシューティングを解説します。 PCにイーサネットカードをインストール PCにカードを挿して、ドライバーをインストールするところまでは省略します。 ここでは、4ポートのイーサネッ…

性能のよくないイーサネットアダプタにGigE Visionカメラをつなぐとどうなる?

展示会の出し物の手伝いをしていて、今日のお題の現象にぶつかりました。問題のイーサネットアダプタはオンボードのもので、一応インテルのコントローラなのですが Jumbo Frameの設定もないものでした。試したカメラは4台。すべてBasler社のGigE Visionカメ…

GigE Visionの取り込みミスを見逃さない方法

GigE Visionカメラを使うに当たって一番心配なことは、「画像取り込みミス(画像の取りこぼし)」だと思います。実際にはGigE Visionは、ネットワークの帯域設定を正しく行うことで、取り込みミスを心配する必要はないのですが、万が一取り込みミスが発生し…

32ビット or 64ビット

最近Windows 7の普及とともに、64ビットOSの普及が急激に進んでいるように感じます。 電気屋の店頭で販売されているPCのプリインストールOSがWindows 7 64bitの構成をずいぶん目にするようになりました。個人的にも2009年ごろから自宅PCはWindows Visata 64b…

VisionPro/CVLで使えるちょっとおもしろい小型PCご紹介

ちょっと面白いPC2台を紹介します。 (PCの写真はデモ機を借りたら掲載しますね。それまでは、リンク先でご確認ください) GigE VisionカメラにもってこいなPC ADLINK EOS-1000 台湾のADLINK社の製品です。 特徴 PoE(Basler Aceシリーズに電源供給可能)機…

Basler ace 5Mカメラの思わぬ落とし穴

Basler社のGigE Visionカメラのaca2500-14gm/gcは、500万画素の高解像度ながら、5万円台というとってもお手頃価格で魅力的なカメラです。 ただ、安いからには何か理由があります。落とし穴にはまらないように気を付けて安いカメラを使い倒しましょう。 落と…

CVL/VisionPro Patch File for MVS-8510 Supportがダウンロードできるようになりました

いきなりダウンロード可能になったこの謎のパッチファイル。 とりあえず今すぐにこのパッチをあてる必要はありません。このパッチは、アナログフレームグラバのMVS-8500シリーズのマイナーチェンジ版のMVS-8510シリーズ向けのものです。 MVS-8510の出荷時期…

GigE Visionエリアカメラの一覧

コグネックスで取り扱いのあるGigE Visionエリアカメラの一覧です。 以前ラインセンサの一覧を掲載したのでエリアセンサもまとめました。 現在はすべてBasler社のカメラです。似たようなカメラがたくさんあってどれを選んだらいいのか悩ましいです。 機能の…

VisualStudioを使ってスクリプトを楽に作る

VisionProのQuickBuildでは、スクリプトを使って機能を拡張することができます。ただ、スクリプトを編集するユーザーインターフェースはこのようなもので、お世辞にも使いやすいとは言えません。 ごく簡単なスクリプトを書くだけでしたら、インテリセンスも…

極座標変換を使ってドーナッツを真っ平らな画像に変換して楽に設定しましょう

昨日は円筒形を平面に変換してみましたが、今日は、ドーナッツ形状をまっすぐに極座標変換します。完全なドーナッツ型(CDやDVDみないな)から円弧状のものまでいろいろ応用が利きます。 曲線状の検査や計測は設定や運用が難しいですが、極座標変換を使って…

おまけ

キャリブレーション機能を使って円筒形のものを平面に変換してみましょう。 ただし、キャリブレーションツールはレンズの歪みとカメラ取付歪みを取り除くように設計されているので、それ以外の歪みにはあまり正確には対応できません。そのような歪みにはPatF…

レンズや取り付け歪みを除去するチェッカーボードキャリブレーション

VisionPro/CVLには、チェッカーボードキャリブレーションツールがあります。 このツールは レンズにる歪み(糸巻きやたる型) カメラ取付の傾きによる台形歪み これらが複合したややこしい歪み を除去する機能があります。左が生画像、右が変換後です CVLの…

GigE Visionラインスキャンカメラ登場

Basler社のRunnerがVisionProで利用できるようになりました。以前からGigE VisionカメラのRunnerシリーズはあったのですが、VisionProで利用しやすいようにいろいろ改善してもらって、このたびリリースされました。最初、GigiE Visionでラインセンサを使うと…

新兵器たちを使ってブログ書いてます

VisionProのスクリーンショットはさすがにWindowsパソコンがないと無理ですが、原稿書いたり、ポチ絵を書いたりするのは新兵器を使って、電車の中や喫茶店などで書くことも増えてきました。 手書きのポチ絵 こんな感じでKING JIM 「電子メモパッド」ブギーボ…

自分だけのカスタムツールを作ってQuickBuildで使いたい

ちょっと凝った処理を複数のツールで構成した場合など、ToolBlockにまとめれば再利用可能な部品にはなります。 ただ、その一連の処理に必要な設定は、ToolBlockの中に入って、ここのツールのエディットコントロールで行わなければなりません。 作者以外には…

動いているものを撮影する場合の露光時間と照明

静止しているものを撮影するのは簡単ですが、動いているものを撮影するときは、ブレとの戦いになります。 では、どうしたらブレないように撮影できるのでしょう?移動体をブレなく撮影するためのポイントはひとつだけです 「露光中の移動距離が1画素未満であ…

Pure virtual function callってエラーがでるんですけど。。。

VisionPro 7.0あたりからGigE Visionカメラを使ったプログラムを書いていると、アプリケーション終了時に こんなエラーが出ることがあります。詳しい理由はいろいろあるようなのですが、アプリケーション終了時に気の早いGigE関連のオブジェクトが勝手に先に…

NxMメディアンフィルタを使った欠陥検査

NxMフィルタは、2009年ごろにサポートされた画像処理フィルタです。現在では、グレーモフォロジ、畳み込み、メディアンの3種類が対応しています。 NxMフィルタは、従来からあったフィルタと比べてその名のとおり3x3より大きなカーネルを利用できるところが特…

キャリパツールを使って欠陥検査

欠陥検査といえばPatInspectが代表格ですが、用途によってはキャリパツールでも欠陥検査に応用することができます。 エッジ検出のツールの使い方としてはちょっとひとひねりして、「エッジが見つからないこと=正常」、「エッジが見つかること=異常」といっ…

キャリパツール温故知新

キャリパーはエッジを見つけるためのツールで画像処理ライブラリとしてはあって当たり前のツールです。 そんな今更感のあるキャリパですが、使いようによっては非常に強力なツールになります。おもしろい使い方の紹介はいずれまた別の記事でやります。この記…

PatMaxから派生したテクノロジの数々

PatMaxが誕生して10年ちょっとたちます。PatMaxももちろん進化を続けていますが、PatMaxのテクノロジをベースとした派生機能もいろいろ登場しています。 すぐにわかるものから、こんなものまで関係していたのかとわかりにくいものまで、VisionPro/CVLカルト…